カササギ殺人事件

おすすめ本

アガサ・クリスティを読み漁っているときに、現代作家がクリスティのオマージュ作品を描き、本屋大賞を制覇していると聞き手に取ったのがアンソニー・ホロヴィッツさんが書かれた『カササギ殺人事件』でした。

実際、下記の7冠を達成するという目覚ましい評価を受けています。

  • 第1位『このミステリーがすごい!2019年版』海外編
  • 第1位〈週刊文春〉2019ミステリーベスト10 海外部門
  • 第1位『2019本格ミステリ・ベスト10』海外篇
  • 第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい!海外篇
  • 第1位 2019年本屋大賞〈翻訳小説部門〉
  • 第1位 第10回翻訳ミステリー大賞
  • 第1位 第7回翻訳ミステリー読者賞

『カササギ殺人事件』は上巻と下巻に別れているのですが、その構成が斬新で、まっさらの状態で読み始めると少し混乱するかもしれません。

ポイントは本書の中で本の世界が構築されていること。

この本は、実在するアンソニー・ホロヴィッツさんが書かれた『カササギ殺人事件』ですが、この本の中に架空のアラン・コンウェイなる作家が登場し、そのアラン・コンウェイが書いたミステリも『カササギ殺人事件』という名前です😇

『カササギ殺人事件・上』

上巻では後者の『カササギ殺人事件』(著・アラン コンウェイ)のストーリーが展開されていきます。

上巻で345ページと情報量は多いものの、区切りも多くすっきりとまとまっているので読みやすい印象でした。

ただ登場人物が多く、本の世界と、本の中の本の世界で誰が誰だったかごちゃごちゃになりがちなので、相関図をご活用ください、、

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1955年のイングランド。小さな村にある屋敷の家政婦が階段から転落死し、その葬儀が行われるところからストーリーが展開されていきます。

一見事故死に見えるその死は、小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。そして第二の死。

まず村人がそこそこの人数登場するのですが、とにかく皆、癖が強いです。

それでいて亡くなった家政婦に対して不満を漏らす描写があったりと、自分は読んでいて登場人物全員が怪しく見えてきてしまいました、、

そんな疑心暗鬼な状況の上巻のラストでは、なんと名探偵が犯人の正体を明らかにするところでバッサリと終わっています!

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たまらず下巻に突入しましたが、下巻の始まりも斬新な構成となっており、ダブルで面を食らいました、、

紙で読まれている方は、しっかり上巻下巻セットで購入しておくことをオススメします。

『カササギ殺人事件・下』

先ほど触れた通り、『カササギ殺人事件』(著:アンソニー・ホロヴィッツ)の世界と『カササギ殺人事件』(著:アラン・コンウェイ)の世界があり、下巻では前者がメインとなっています。

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下巻の冒頭は、上巻で犯人の正体が明かされたところで終わっていた『カササギ殺人事件』(著:アラン・コンウェイ)の最後の一章が欠落していると判明するというところから始まります。

我々読者としては、上巻の続きである事件の真相が気になっているので少しもどかしいですが、作家アラン・コンウェイの死という、また違ったミステリが姿を現すという驚きの展開です。

◼︎上巻の続きはどうなっているのか?

◼︎アラン・コンウェイの死は自殺なのか他殺なのか?

◼︎2つの『カササギ殺人事件』はどういった関係があるのか?

収束に向かっていくはずの下巻を読み進めると、さらに謎が深まっていきます、、

感想

アガサ・クリスティのオマージュということもあり、作中には至る所に伏線らしきものが張り巡らされているのですが、上巻を読み終えた時点では、それぞれの伏線がどう回収されるのか全く予想がつかず、下巻に向けて期待が高まりました。(伏線回収をドキドキしながら待ちつつ読み進めていくのはやはり楽しいです。)

上巻と下巻合わせて、最終的に凄まじい数の伏線や謎が出てきますが、ラストでそれらがギュッと収束するのは、やはりなんとも言えない爽快感があり、とても面白かったです!

なんといっても作中に出てくるアラン・コンウェイシリーズの作り込みがすごく、本書の続編の『ヨルガオ殺人事件』では、過去のアラン・コンウェイシリーズが登場するということで早速読み始めました、、

アガサ・クリスティの時代を回顧している様でもあり、こういうミステリの見せ方もあるのか!と新しい表現に出会った様でもあり、ただただ圧倒させられた思いです。

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