遺伝子検査

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 今年の夏に人間ドックを受けた際に、遺伝子検査のオプションがあったので申し込んできました。

遺伝子検査とは?
 通常の健康診断や人間ドックが、今の「健康状態」知るための検査であるのに対して、遺伝子検査とは「将来の疾患リスク」や「自分の体質」について知るための検査です。

 今回私が受けたものは、医療機関で血液を採取し、疾患の傾向と体質のタイプに関するレポートを受け取る内容のものでした。

受けた目的

 今まで読んできた健康に関する本の中に、遺伝子検査が勧められているものがいくつかあり、以前から気になっていました。ただ費用が安くなく(¥30,000前後)、信憑性にも疑問が残る面が大きかったので、先送りにしていました。

 ただ今回、人間ドックのオプションとして選択できたので、別途オプション料金は必要でしたが受けてみる事にしました。具体的な目的としては、生活習慣改善の指針とするためです。

 健康に関するあらゆること、お酒やタバコは一切やらず、毎日野菜中心の食生活を続け、規則正しく7時間以上睡眠をとり、週に2〜3回運動をするといったことを仙人のように継続していくのは、理論的には正しくても、実際問題そうはいかないと思います。

 なので健康を阻害する疾患のうち、自分のリスクが高いものを知り、それに合わせた生活習慣改善を行うというのが、比較的合理的なのかなと思います。

 もちろん疾患のリスクは、遺伝的要因よりも、生活習慣による影響の方が大きいものが多いと言われているので、遺伝子検査の結果を知ることがゴールなのでははなく、結果を受けて生活習慣を改善することに意味がある点には注意が必要です。

 あとは遺伝子検査を受けるサンプルが増えるほど、検査の精度が向上するといった、社会貢献的な意味合いも、やや無理矢理ですが理由の一つになりました。

遺伝子検査でわかること

 私が受けた検査のレポートは、「疾患予防編」「体質理解編」の2つに分かれていました。以下のように、前者は自分が相対的に高リスクな疾患の情報とその予防方法を、後者は自分の体質の傾向と生活習慣の指針について記載されています。

疾患予防編(右側がレポートの引用)
疾患予防編②(左側がレポートの引用)

 私の受けた検査では、癌や糖尿病、肺炎といった合計83種の疾患に関するリスクのレポートが記載されていました。上記のように、その中でも自分がかかる可能性が高いものがサマリされており、それに対する生活習慣を、論文ベースで紹介しています。

 高リスクな疾患については、遺伝的に自分が罹りやすいかどうかだけでなく、そもそも日本人の何人がかかるのかといった観点からもアプローチされていて、その掛け合わせで特に注意すべき疾患を教えてくれています(疾患予防編①のHIGHの部分)。

 ただ生活習慣の改善案が豊富に提示されているわけではありませんでした。疾患予防に対する研究は、現在進行形で、まだ確実とは言えないものが多いことを考えると当然のことなのかもしれませんが。

 最も、遺伝情報は今後の人生で変わるわけではないので、自分が罹りやすい疾患を一度知ってしまえば今後の情報収集の役に立つと思います。

体質理解編(紫見出しの各種表がレポートの引用)

 体質理解編では、例えばアルコールを分解する能力がどれくらいあるかなどが記載されています。上の表では、アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素量に関する「ADH1B遺伝子」の型と、アセトアルデヒドを無害な酢酸に分解する酵素に関する「ALDH2遺伝子」の型が示されており、この組み合わせでお酒が体に残りやすいかどうか判別されています。

 なんとなく日本人はお酒に弱そうな印象を持っていましたが、表を見ると最もマジョリティーなのは、アセトアルデヒドが一番溜まりにくい「AA+GG」の群なのはやや驚きでした。

遺伝子検査の是非

 遺伝子検査の是非に関しては、色々と議論されているようですが、現状はあくまで体質の占いのようなもの程度に考えておくのがいいのかなと思います。リスクが低いと診断された疾患に必ずかからないわけではないですし、アルコールが溜まりにくい体質と言われても、毎日大量に飲酒できるわけではないからです。

 しかし「受けた目的」でも述べたように、健康的な生活習慣は「分かっているけど実践するのが大変」な類のものだと思うので、その生活習慣改善のモチベーションにはなりうるのかなと思いました。

 私も健康系の情報収集は良くする方なので、今回疾患予防編で提示されていた生活習慣は、ほとんど実践済みだったのですが、もう少し肉を食事から減らしてみる事にしたり、自分が高リスクだと知った疾患の情報により敏感になったりと意義はあったかなと思います。

 今回私は人間ドックのオプションで受けましたが、市販の検査キットで検査もできる事になっています。もらうレポートに関しては概ね同じだと思うので、興味のある方はやってみるのもいいかもしれません。(以下が市販の検査キットです。)

遺伝子検査キット<GeneLife Genesis2.0+(ジーンライフ ジェネシス プラス)>

 数年前はこのキットも¥30,000近くしたと記憶していますが半額くらいになっていました。¥15,000でも高いと思うかもしれませんが、お金で買える健康は貴重ということでご参考までに。

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